♪[Notes] from G clef★━━━━━━━━━━━━━━━★2011.07.15

Notes from G clef
A spoonful of fresh tea leaf brings you favorite time of relief.

http://www.gclef.co.jp/ ★━━━━━━━━━━━━━━━★vol.208

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★目次★ ☆彡
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1)台湾茶春茶第四便入荷しました。
・蜜香紅茶の元祖 高茶師が贈る、鮮烈な味わいの花蓮 蜜香紅茶
・東方美人の素材でつくる蜜香紅茶 文山 蜜香小種
・ウィークエンドケーキのような 名手 蘇茶師の文山東方美人
・香港の茶楼で眠っていた 大葉プーアル生散茶
・優良奨受賞の凍頂烏龍茶 四季春

2)購読中止、アドレス変更の仕方
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■梅雨が明け、夏空が広がる毎日ですね。ジークレフでは、ここのとこ
ろ台湾茶の入荷ラッシュが続いています。第四便となる今回は、大注目
の品が目白押し。蜜香紅茶や東方美人、そして久しぶりの入荷となるプ
ーアル茶など、この陽気にぴったりなお茶が数多く入荷しました。

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆台湾茶春茶第四便入荷しました◆◆◆◆◆◆◆◆◆
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■何からご紹介してよいか迷うところですが、まずは紅茶から行きまし
ょう。今季は、蜜香紅茶を２種類入荷しました。高茶師の花蓮 蜜香紅
茶と、蘇茶師の文山 蜜香小種です。

━★蜜香紅茶の元祖 高茶師が贈る、鮮烈な味わいの花蓮 蜜香紅茶★━

■毎年、少量ずつの入荷ながら、高い人気を得ているのが高茶師の蜜香
紅茶です。蜜香紅茶、蜜香緑茶の考案者である天才茶師、高肇句茶師の
つくる蜜香紅茶は、既に台湾全土に蜜香紅茶ブームをもたらすに至って
います。

■各産地の蜜香紅茶は、それぞれにその気候、風土や品種、作り手の創
意がもたらす個性を湛え、百花繚乱の感がありますが、やはり元祖、高
茶師の蜜香紅茶は年々進化を遂げており、目を離すことができません。
そして今年もまた、天候にも恵まれ、素晴らしい紅茶を産することとな
りました。それでは早速、今回入荷した蜜香紅茶の味わいをご紹介させ
ていただきましょう。

■色合いとしては、明るい艶のある橙色で澄んだ透明感のある茶液です。
ふわっと香る蜜香は、心なしか焙煎香を含むように感じられますが、マ
ーガレッツホープなどのダージリンがお好きな方でしたら、好ましい香
気と感じられることでしょう。

■口に含むと、蜜のような甘さの奥に、フルーティーな酸味のある深み
と鮮烈さが相俟った味わいが感じられます。じんわりとうま味があり、
そのためにまろやかさと甘さが奥行きを持って感じられます。

■また口をつけると、更に蜜香が濃密になっているのがわかります。カ
ップの周縁に、濃密にたたずむ香気が、この紅茶の味わいを更に引き立
てています。渋みに類する成分はあるのですが、この味覚は、滋味とは
感じられても、渋味とは感じられないでしょう。余韻は豊かで、口から
鼻にかけて、この蜜香の香気がそこここに残り、飲み手を優しい気分に
誘います。

■２煎目は、こころなしかしっかりとした部分が感じられます。しばら
くすると、その中から徐々に甘みが顔を出します。甘みが顕著になって
くるにつれ、均整が増し、味わいに奥行きが出てきます。その意味２煎
目は、抽出してからゆっくりとお楽しみいただいた方が、より安心して
お楽しみいただけるかも知れません。

■茶殻に目をやると、黒褐色に艶光りする茶葉からは、はちみつレモン
のような甘さと鮮烈さを具えた香気が漂ってきます。この香りは、ほか
のお茶では醸し出すことの出来ない香気であり、この香りだけでも充分
に楽しめることと思います。夏のティータイムにぴったりの、優美でさ
わやかな香りです。

■夏向きな爽やかな香気を醸し出す花蓮 嘉茗茶園の蜜香紅茶。今年も万
全の出来栄えです。ぜひご堪能いただきたい一品です。

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■花蓮 蜜香紅茶 2011年 高 肇句作
リーフ 25g袋 \2,100-(2個-5個お買い上げで １個\1,680)

夏向けの爽やかな香気を併せ持つ、蜜香紅茶考案者の蜜香紅茶です。
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━━━━★東方美人の素材でつくる蜜香紅茶 文山 蜜香小種★━━━━

■ジークレフではお馴染の文山の茶師、蘇 志成茶師。この時期は毎年、
蘇茶師の東方美人をご紹介させていただいています。今年も素晴らしい
東方美人を入荷しましたが、このメールマガジンではまず蘇茶師の新作、
文山紅茶 蜜香小種をご案内しましょう。

■先に触れたように、蜜香紅茶は今、台湾でブーム到来といった感があ
ります。高山茶以外のお茶産地では、春茶、冬茶以外の時期に製茶でき、
しかも非常に好ましい個性を醸し出すことができるこの製法が高く評価
され、各産地でその土地の特色を生かした蜜香紅茶の生産が始まってい
ます。

■ジークレフでも、ある程度いろいろな産地の蜜香紅茶に触れ、その品
質を確認するようにしているのですが、基本的には高茶師の元祖 蜜香
紅茶と比べた時に、純粋に同じ方向を向いてしまっているために、高茶
師の花蓮 蜜香紅茶に比べ、見劣りをしてしまうというケースが多いよ
うに思います。

■しかし、蘇茶師のつくるこの蜜香小種は、それとは一味違いました。
もともと東方美人の製茶において、確かなノウハウと実績のある蘇茶師
は、蜜香紅茶においても、独自の色を出してきています。それゆえ、台
湾の今を伝えるお茶のひとつとして、この文山紅茶 蜜香小種は、ご紹
介すべきお茶のひとつであるという結論に至りました。

■基本的に、東方美人の生産時期と、文山紅茶のピークの生産時期は完
全にかぶります。それは当然のことで、どちらもウンカの影響によって
美味しくなるため、ウンカがもっとも乗る時期がクオリティのピークと
なるからです。

■そこで、文山蜜香小種と文山東方美人とは、同じ日に、並行して製茶
を行うこととなります。傍らで東方美人の撹拌を行いながら、文山紅茶
の萎凋も進めると言ったことが起こり、シーズン中の工場内はあまい香
りでいっぱいになります。

■この文山蜜香小種は、和三盆のような繊細な甘さを湛えつつ、発酵し
たお茶の甘みと、ウンカの影響による蜜香とを湛える、独特のバランス
の風味です。抽出は、通常の紅茶同様、150ccの熱湯に対して2gの茶葉
で５分抽出で充分その美味しさが楽しめます。どことなく東方美人のよ
うな甘いタッチも感じられますが、単に東方美人を紅茶に仕立てたので
はなく、完全に別の領域のお茶として成立しているように思われます。

■ダイナミックに変化を続ける台湾茶の、最新形のひとつとして、この
蘇茶師の蜜香小種は見逃せません。お茶はどれも一期一会ですが、この
蜜香小種は、そのことを痛切に感じさせるお茶だと言えましょう。

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■文山紅茶 蜜香小種 2011年 蘇 志成作
リーフ 25g袋 \1,575-(2個-5個お買い上げで １個\1,260)

名人 蘇茶師のつくる蜜香紅茶です。
文山らしいやさしい甘みが感じられます。
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━★ウィークエンドケーキのような 名手 蘇茶師の文山東方美人★━━

■今年も、蘇茶師の文山 東方美人が入荷しました。文山包種において
特等奨を受賞した蘇茶師ですが、今年は東方美人においても素晴らしい
お茶を数多く生み出しました。ここのところ、東方美人、蜜香紅茶とい
ったお茶が台湾でも人気を高めていますが、今年の豊作はちょうどその
需要に応えるような形となりました。

■蘇茶師の東方美人は、お菓子に例えるなら、レモンのウィークエンド
ケーキのような味わいです。最初にシロップの味わいがおり混ざった繊
細なシュガーの甘みが顔を出し、そのあとをレモンのような鮮烈な香気
が追いかけます。そして甘い香りが鼻に抜けると共に、じんわりとした
余韻が広がります。

■この完成された味わいのコンテクストは、文山東方美人ならではでし
ょう。同じ東方美人でも、桃園以南の産地のものは、もっと動物的な香
りを奏で、赤ワインのような複雑さをどこかに秘めていますが、東方美
人の元祖である文山の東方美人は、甘み、丸み、調和を兼ね備えている
ように思います。そして、蘇茶師のつくる東方美人は、その文山のアイ
デンティティを、しずかに、しかし確かに主張します。

■出来がよく、しかも収穫量も多いという今年の東方美人。非常に好評
をいただいた昨年のものと比べても優るとも劣らない出来栄えです。こ
れから時間をかけて熟成を重ね、更に風味が増すと思われますが、その
一部始終をぜひお楽しみいただきたいと思います。

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■文山 東方美人 2011年 蘇 志成作
リーフ 25g袋 \1,575-(2個-5個お買い上げで １個\1,260)

ウィークエンドケーキのような、完成された味わいの東方美人です。
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━━━━★香港の茶楼で眠っていた 大葉プーアル生散茶★━━━━━

■プーアル茶は、中国雲南省の産になるもので、雲南省、広東省など、
中国でも暑い地域の人々に愛されてきたお茶である一方、古くから馬の
背に乗せて西域に運び、遊牧民族にたしなまれてきたお茶でもあります。

■今回ご紹介させていただくお茶は、1990年に[孟力]海茶蔽で作られた
とされるもので、緑茶をそのまま長期間寝かせた古式ゆかしきつくりの
プーアル茶です。聞くところによると、香港の茶楼に長期間眠っていた
のを発掘したものだそうです。

■使っている品種は、雲南大葉種。いわゆるアッサム種ですが、中国の
立場からすれば、ブルース大佐に19世紀に「発見」されるまでもなく、
古来からお茶にしてきた品種なので、このように呼ばれています。

■味わいは、大葉のお茶だけあって、どちらかというとプーアル特有の
苦みよりも甘みが先行するように思います。そしてプーアル茶特有の樟
香とよばれる雨上がりの日のような香りを湛え、上質な香味を醸し出し
てくれます。

■よくプーアル茶は、脂分を洗い流してくれると言われ、実際にそのよ
うな効果もあると思うのですが、何よりもお茶そのものと向き合ってお
楽しみ頂ける、素姓のよいお茶だと思います。なかなか美味しいプーア
ル茶に出会えない昨今にあって、自信を持ってお勧めしたい一品です。

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■1990年 プーアル 大葉生散茶
リーフ 50g袋 \2,625-(2個-5個お買い上げで １個\2,100)

雲南大葉種でつくった甘みとコクのあるプーアル茶です。
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━━━━━━━★優良奨受賞の凍頂烏龍茶 四季春★━━━━━━━━

■既にこの春の林茶師の凍頂烏龍茶については、清香のものをご用意し
ていますが、一歩踏み込んで火入れをした、品評会の入賞茶も入荷して
みました。

■今回のお茶はかなり素材の底力が強く、香りが二段階で上がってきま
す。最初は軽やかで甘い香り。そして10秒ほど経過すると、かなりの迫
力でクチナシの香りを心持ち香ばしくしたような香気が香り立ちます。

■味わいは甘みと酸味が明快に調和し、しっかりとした飲みごたえを感
じさせます。渋みはありませんが、充実したボディがこのお茶の素姓の
良さを物語ります。二煎目になると、よりすっきりとした味わいになり
ます。しかし火入れの利いた甘みとほのかに残る清香の余韻が、飲み手
によい意味の意外性を与えてくれます。

■三煎目もまた、焙煎のもたらす甘みと清香の残る素材の持つ清涼感が
あわせて感じられます。確かに品評会の入賞茶として、充分な香味だと
いえましょう。

■非常にコストパフォーマンスの高い、調和のとれたこの凍頂四季春の
入賞茶。台湾茶への入門編としても最適です。凍頂ファンには見逃せな
い一品としてお勧めします。

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■凍頂烏龍茶 四季春 優良奨 2011年 春茶 林 桓渝作
リーフ 50g袋 \1,575-(2個-5個お買い上げで １個\1,260)

凍頂の本家 林茶師のつくる比賽茶です。
焙煎を利かせた中に清香が残ります。
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Tea Market G clef メールマガジン
【♪[Notes] from G clef】 vol.208

発行年月日 2011年7月15日

発行者 川崎武志
Tea Market G clef

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東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-14

高円寺店 open daily 12:00-20:00
東京都杉並区高円寺北2-22-9

目白店 open daily 12:00-20:00
東京都新宿区下落合3-15-18

TEA SALON G clef吉祥寺店 open daily 9:00-22:00
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-8-4

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